行動原理

起業の原点は、義憤でした。
すべての始まりは、2017年、高雄で開催されたウイスキーイベントに参加したときでした。
その場で、私は強く感じました。
「なぜ、このボトルが日本にないのだろう。」
「なぜ、本当に必要としている人へ届かないのだろう。」
「なぜ、本物ではなく、真偽が疑われる商品が市場に出回ってしまうのだろう。」
この疑問が、私の起業の原点になりました。
その後、何度も日本の卸売業者へ相談しました。
しかし、話を聞いてもらえなかったり、「もっと安く」と価格だけを求められたり、ときには怪しまれることもあり宣伝になるからいいでしょうと揶揄されてきました。
その経験から、一つの結論にたどり着きました。
責任を持つなら、自分でやるしか方法がない。
しかし、それは単に自分で販売したいという意味ではありません。
希少なお酒の価値を正しく伝え、日本で流通する品質・価格・本数に責任を持ち続けるためには、個人の活動では限界がでてました。
馬鹿にしたい方からは一時的な取り組みでとしか見られない、わかる方だけでいいから、継続して価値を提供し続けるにはわかりやすい仕組みが必要になる。
そう気付かされ、法人設立しました。
私が扱いたいのは、シングルカスクをはじめとする希少なボトルです。
私が選ぶ樽の多くは1樽あたり200本前後といった、市場から見れば極めて少量になります。
そして販売本数はシェアすることも多く、更に少なくなります。
一度市場から姿を消せば、同じボトルが再び入荷することは、まずありません。
価格も、一般的なお酒と比べれば高額になります。
しかし、それは単に高価なのではありません。
限られた本数。
再入荷の困難さ。
造り手と選び手の想い。
そして、一樽、ボトル一本ごとに異なる価値。
それらを含めた価格になります。
だからこそ、品質、価格、本数に責任を持てる法人にしました。
そして、微力ながらでもその一本を本当に必要としているバーやコレクターへ届けられるようにできるはず。
私は、お酒を売るために会社をつくることはできませんでした。
本来なら日本には来られなかった一樽を、価値を理解する人へ届けるようにする。
その当たり前を、継続して実現するために、背中酒販株式会社を設立しました。
これが、私の行動原理です。
ブログに戻る